兵庫県小児保健協会は、小児保健に関する調査・研究など学術的な進歩を図るとともに、 小児保健の普及・指導等に努め、もって小児の生涯的な保健・福祉の向上に寄与する事を目的として活動しています。
年1回8月頃に総会を開催しております。特別講演、シンポジウムを同日に開催し、最新の小児保健に関わるテーマを議論しております。
会報誌として、「小児保健ひょうご」を毎年度末に発刊しております。総会報告、特別講演、シンポジウムの内容等を掲載しております。 ※オンライン版を会員限定で公開しております。
この度、高田哲先生のご退任に伴い、会長を拝命いたしました西村範行です。会員の皆様のお力添えをいただきながら、子どもたちの健やかな成長・発達を支える活動に尽力して参りたいと思います。
降って湧いたようなCOVID-19も4年目に入りましたが、本年5月には感染症法上の位置づけが5類感染症へ変更になります。この間に子どもたちは、大人たち以上に大きな影響を受けてきました。友達とのおしゃべり、じゃれ合い、何気ない遊びを奪われ、運動会も文化祭もなく、修学旅行や卒業式すらも無い生活を大人たちから強いられてきました。実際、厚生労働省の人口動態統計によれば、2020年度の出生数は81.2万人と戦後最低を記録し、2021年度は更に減少して77.1万人と見込まれています。
更に、文部科学省の調査によれば、2020年度の児童生徒の自殺数は415人と過去最多を記録し、2021年度も368人と高止まりしています。COVID-19に対する大人たちの対応が、予期出来なかったとはいえ、出生数を減らして自殺者数を増やすという2重の意味で子どもたちの命を奪ってしまっている現状に危機感を覚えています。
兵庫県小児保健協会では、医師、歯科医師、保健師、薬剤師、助産師、看護師、心理士、栄養士、養護教諭、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、行政の方々といった小児保健に関連する多職種の会員が、共に学び協力して、いかなる状況になろうとも、子どもたちを守り育てる応援団としての活動をして参りたいと思います。益々のご支援賜りますようお願い申し上げます。
神戸大学保健学研究科
西村範行
(2024年4月15日時点)
以上18名